Kaori’s blog

日々感じたこと、つづっていきます。

人間らしさ

 

“テクノロジーのおかげで”生活が成り立つ社会では、人は何のために生きればいいのだろう。

 

「AIやロボットの方が役に立つから、人間はもう働かなくていいよ」

と言われて、やった―!って思える人がどれくらいいるのかな。

 

確かに、お金を稼ぐために嫌々仕事をしている人も、たくさんいる。その人たちは、嫌々やっていた仕事から解放されて嬉しいかもしれない。代わりに、自分が本当にやりたかったことに思いっきり打ち込める。

 

でも、お客さんの笑顔のために頑張る人や、「ありがとう」「おいしい」の声が聴きたくて頑張っている人もたくさんいて、その人たちはなんだかんだ言って仕事が好きなのだと思う。なぜなら、仕事が「自分が自分でいられる場所」であり「他者から認めてもらえる場所」だから。

 

 

これからの時代は、AIやロボットに仕事が譲られていくのだとよく聞く。

「もう私は、誰からも必要とされていないのかもしれない」と感じてしまう人も増えるかもしれない。

自分が何のために生きているのか分からなくなる。

しまいには自分自身の価値さえ否定してしまいそうになる。

 

 

 そんな将来がふと頭に浮かんだ。

 

私たちの存在価値って何なんだろう。

人間らしさって何なんだろう。

 

 

「誰からも必要とされていない」状況をある意味「自由」だと捉えられる人たちもいる。

自分の意思で、自分の進むべき道を選択できることに喜びを感じる人。

彼らには、きっと人生の意義や目標があって、そのために情熱を燃やし続けることができる。 

 

でも、今までの人生、誰かの指示に従って生きてきた人や、ニーズに応えて生きてきた人は、誰も何も言ってくれない状況に不安を感じるかもしれない。

せっかく「自分で選んでいい」環境にいても、何を選べばいいのか分からないし、自分の選択に自信も持てないだろう。

 

 

私もそんな気持ちになることがある。

自分の選択に自信が持てないし、迷いや不安、失敗もたくさんある。

人生上手くいかないことばかりだと感じることも多い。

 

 

 

でも、それこそが「人間らしさ」なのだと思った。

迷い、不安、失敗。上手くいかなくて自信が持てない気持ちを理解できるのは、私たちが人間だからで

だからこそ、そんな時に背中を押してくれるのも、同じ人間なのだ。

 

乃木坂46の「きっかけ」の歌詞の中に、

 

自分のこと自分で決められず 

背中を押すもの欲しいんだ きっかけ

決心のきっかけは理屈ではなくて

いつだってこの胸の衝動から始まる

流されてしまうこと 抵抗しながら

生きるとは選択肢 たった一つを選ぶこと

 

というフレーズがあって、すごく好きなんだけど

ふと誰かがある決断を下そうとした時に、そっと背中を押してあげられるような存在でありたいと思う。

 

そうやって、人が人を励まし合って、皆が自分の進みたい道に自信を持って進んでいけたら、

これからの未来も明るくなるんじゃないかなって思う。